第1部
納得して治療を受ける

3. 情報を集める

(1)病名、性質、病期

がんと付き合っていくには、ご自身のがんの正確な「病名」、詳しい「性質」、そして「病期」を知ることが大切です。

まず「病名」ですが、肺がんという病名は治療を考えるうえでは不十分です。肺の「小細胞がん」、肺の「腺がん」といった正確な病名を主治医から聞くことが必要になります。

つぎに「性質」です。近年では、より詳しいがんの性質や遺伝子の変異を調べる検査を行うことが多くなってきました。がんの性質によって使用する薬剤を選択したり、その効果が事前にある程度わかるようになってきています。特に、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などのがん細胞の持つ特異的な「性質」を利用した新しい治療薬が多く使われ、効果を上げるようになってきています。

そして「病期」は、がんの進行の程度を表し、「ステージ」とも呼ばれます。病期が「I期からIV期」のどれに当たるのかを主治医から聞いてください。同じがんでも、病期の違いで治療法が変わることが多いため、正しく把握することが重要です。

がんはどこから始まったのか(原発巣)、どこまで広がっているのか(浸潤や転移)についても知ってください。たとえば「S状結腸が原発巣、肝臓に転移しているが、肺には転移していない」などです。

これらの情報を確実に手に入れるために、主治医に対して「私のがんの正確な病名や詳しい性質、病期を紙に書いてください」とぜひお願いしてみてください。

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「がんの病期のことを知る」