第1部
納得して治療を受ける

2. 治療について知る

(5)ゲノム医療

がんゲノム医療は、主にがんの組織を用いて多数の遺伝子を検査することにより、患者一人ひとりに最適な薬を選ぶ方法です。その際に行われるがん遺伝子パネル検査は一度に100以上の遺伝子変異を測定する検査です。①標準治療がない固形がん(希少がんや原発不明がんなど)患者、②局所進行もしくは転移が認められ、標準治療が終了となった固形がん患者(終了が見込まれる者を含む)では、保険診療で検査が可能です。治療選択に役立つ可能性がある遺伝子変異は、約半数の患者さんで見つかります。遺伝子変異がある場合は、その変異に効果が期待できる薬があるかどうかの検討を行い、効果が期待できる薬がある場合には、臨床試験などを含めてその薬の使用を検討します。実際に自分に合う治療(臨床試験を含む)に結びつく患者さんは全体の10%余りです。

もし、効果が期待できる薬がない場合には、他の治療を検討します。また、がん遺伝子パネル検査を実施しても遺伝子変異がなかった場合にも、他の治療を検討します。

県内では、琉球大学病院のみががんゲノム医療連携病院の指定を受け、がん遺伝子パネル検査を行っています。この検査を保険診療で受ける場合はいろいろな条件がありますので、まずは主治医と相談してみましょう。