第3部
お金のことについて

1. 医療費の負担を減らす

体験談6

治療と仕事の両立支援

がんと仕事の両立を支援する私たちが受ける相談に、抗がん剤治療を受ける予定の患者さんからのものがあります。「治療しながら働ける」と主治医の先生から言われたものの、副作用なども気になり、本当に両立できるか心配する相談です。

私たちがまずお話しするのは、上司等に「抗がん剤治療を受けることになったので、仕事を継続していくための配慮をお願いしたい」と申し出を行い、主治医の意見書・診断書などで治療の見通しや必要な配慮事項を伝えるのが重要ということです。

また、自身の現在の症状や治療の内容、治療のスケジュール、通勤や業務に影響を及ぼすと思われる症状など、配慮が必要な状況であることを説明すると同時に、配慮によって何ができるようになるかなど、自分自身の言葉で伝えることも大切です。

あわせて、公的支援制度や、会社の就業規則に定められている治療休暇・病気休暇等の休暇制度、短時間勤務・時差出勤等の勤務制度等についての確認も必要です。両立支援に関する情報は、お互いに理解を共有するために文書等で示してもらい、その情報をもとに人事部や産業医などと相談するのがよいでしょう。

抗がん剤治療では、吐き気、脱毛、倦怠感などの副作用が現れることも少なくありません。その出方は個人差があり、同じ副作用でも仕事内容によって影響はさまざまです。抗がん剤治療を一度経験した時点で、副作用の内容や程度を会社に伝え、その上で「両立支援プラン」を策定してもらうこともお勧めしています。

(沖縄産業保健総合支援センター 両立支援促進員)