第3部
お金のことについて

1. 医療費の負担を減らす

体験談7

自分の病気を子どもに伝える

私には3人の子どもがいます。その子たちがそれぞれ6歳、4歳、1歳の時に悪性の脳腫瘍に侵されました。突然入院を強いられ、抗がん剤治療が始まり、2か月後に丸坊主の姿で退院しました。

幼稚園生の長女から「お母さんは何の病気だったの?」と聞かれました。私は、「頭の中のがんだよ」と答えました。幼稚園生には、がんという言葉がわからず、「それって何?」と聞いてきました。

私は、「風邪とかインフルエンザとかは、専用の薬を飲めばやっつけることができるけど、がんっていう病気は私たちの身体の中にある、いい細胞の1つがいきなり悪いヤツ、つまりがんに変わっちゃう病気なの。お母さんが使った薬は細胞、つまりがん細胞もいい細胞もやっつけてしまう薬だから、髪の毛が生える細胞もやっつけられて、抜けてしまったの」というと、「スパイみたいだね」と言いました。

ある日、幼稚園から帰ってくると、「お母さん、がんって死ぬの?」と聞いてきました。「ついに来たか!」と思いました。私は「どんな病気でも早く治療しなかったり、ひどくなったら死んじゃうこともあるのよ。がんも一緒だよ。だから、お母さんはがんで死なないように治療しているんだよ」と答えると、安心した表情になりました。

その子の年齢にあった説明と、時と場合によって説明の仕方を変えることも必要だなと感じました。

(30代 女性)