第2部
よりよい療養生活を
おくるために

4. 子どもの療養を支える

体験談4

ひとりではない闘病生活

今から16年前、息子は5歳、娘は3歳。突然告げられた息子の白血病。目の前が真っ白になり、突きつけられた現実に大きな脱力感と不安が襲ってきたのを思い出します。病気に対する不安、二重生活への不安、娘の養育への不安。急に病を告げられて生活が一転しました。すぐに始まる治療を優先に進めましたが、副作用と闘う幼い息子を看病しながら、抗がん剤治療の辛さと向き合う日々に悩むこともありました。娘と会えない日が増え、心に多くの葛藤が湧き出ました。 一つひとつを受け止めていく毎日の中で、私の親や妹弟は最大の協力者となってくれました。愛娘を心よく預かり、息子の治療に専念させてもらえ、娘も安心して保育園に通えました。そして息子は元気に回復を成し遂げ、退院。その後、小学生、中学生となって地域に友人や協力者も増え、たくましく成長しました。そんな頃に再発。「うそでしょ〜!!」。でもやることはひとつ、「命を繋ぐ」と決めました。再びたくさんの悩みごとに直面しましたが、医療関係者のみなさまに話を聞いてもらい、相談することで前を向けました。娘も中学生となり、私と息子の協力者へと成長していました。娘の成長もたくさんの方々からの温かいお言葉と支えてくれた家族のお陰だと感謝しています。息子は21歳の大学生、娘も19歳の大学生となり、それぞれが夢に向かっています。闘病生活はひとりではありません。必ず誰かが応援してくれています。あの日から16年。当たり前の毎日が過ごせていることが幸せです。

(40代 女性)

イラスト:子ども