第1部
納得して治療を受ける

4. 県内の医療体制

体験談2

療養手帳(日記)をつけました

がんを告知されたとき、治療について、先生は説明文書に書き込みながらていねいに説明をしてくれました。がんを受け止めて前向きに話を聞き、理解したつもりでいました。 入院して手術を受け経過もよく、「悪いところは切った、もう治った」そんな思いを持ちました。 そして退院後、術後補助療法として化学療法、放射線療法、ホルモン療法をすすめられました。思いもよらないフルコースの治療でした。がんを告知されたときと同じくらいのショックを受け、聞いていないという怒りがわいてきました。 その後、手術前の説明文書を読み直してみて、手術前にきちんと術後の治療についても説明があったことを思い出しました。しっかりと説明を聞いたつもりでしたが、告知を受けて動揺していたことや、嫌なことや不安なことは考えたくないという気持ちが記憶を消した(忘れた)のではないかと苦笑してしまいました。 イラスト:日記をつける それから文章に残すことの大切さに気付き、自分の療養手帳(日記)をつくりました。書くことで自分の体や心に向き合ったり、経過を冷静に判断できたり、くじけそうになったときに、その時々の思いや決心を思い起こしたりして有効に活用しています。 (『がんになったら手にとるガイド』「がん体験者の皆さんの手記」より)