第2部
よりよい療養生活を
おくるために

6. 自宅で療養生活を続ける

(4)介護保険

在宅で療養していると、人の助けや福祉用具(ベッドや車イスなど)が必要になることがあります。そのようなときの支援のひとつに、介護保険制度があります。介護保険の対象になると、介護度に応じて、介護保険サービスを総費用の1割から3割の自己負担で利用することができます。

 覚えておくとよいこと

介護保険は、申請をして要介護認定を受けるまでには、1ヵ月ほどかかります。早めに申請することをおすすめします。

【介護保険の対象・サービス内容】

■対象
  • ① (第1号被保険者)65歳以上の被保険者で、入浴・排泄・食事などの日常生活動作について、介護を必要とする状態にある方、あるいは虚弱な状態であって要介護状態とならないために適切なサービスを受けることが必要な方。
  • ②(第2号被保険者)40歳〜65歳未満の医療保険に加入している方で、16の特定疾病に該当し、介護を必要とする場合。

    ※16の特定疾病には、医師が「がんで回復の見込みがない状態に至った」と判断した方も含まれます。

■受けられるサービス
認定審査によって要介護状態区分が決定します。ケアマネジャーと相談し、次のようなサービスが受けられます。
在宅サービス

訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリ、居宅療養管理指導(医師、薬剤師、栄養士)、デイケア、デイサービス、福祉用具、住宅改修など

施設サービス

介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設等